おいしい! 楽しい!! ヘルシー!!!
うどんの世界へ、ようこそ
Vol. 78
今、日本で大人気! それはセルフサービスのうどん店。それまで西日本に多かったこのタイプの店が、全国にチェーン展開して、うどん人気に火が付いた。かけうどん、ざる、ぶっかけなど、好みのうどんとサイズを選んでオーダーしたら、てんぷらやフライなどの揚げ物を、好きなだけ皿にとる。お腹の具合や予算にあわせて、カスタマイズできるので、ひとりで行っても、友達や家族とわいわい行っても楽しめる。そして、なんといっても出てくる早さ! オーダーしてから提供されるまでは、実に1分をきるという、某ハンバーガー店もびっくり! の日本のファーストフード、それがうどんなのだ。
うどんは、小麦粉に2~6%の塩と水を混ぜて、練った生地を切ったもの。ラーメンとの違いはかん水で、かん水を小麦粉に練りこむと、黄色くてシコシコしたラーメンに、いれないと、白くてもちもちしたうどんになる。
早い!安い!!
サラリーマンの外食ランチの定番。先のうどんチェーンはもちろん、駅の構内やオフィス街などには、立ったままカウンターでうどんが食べられる店もある。客のオーダーをきいて、瞬時にうどんをゆがいて提供する、その手さばきは、まさに必見のパフォーマンス。
日本の国民食!?
柔らかく煮たうどんは、日本ではミルクを卒業した赤ちゃんが、生まれて初めて味わう麺料理。鰹と昆布のだしで、柔らかく煮たうどんは、DNAレベルで体に刻み込まれた味なのだ。讃岐うどんで有名な香川県は特に、「三食うどんでもいい」と、うどん愛に燃える人が多い。県名を「うどん県」にしようといって、ほかの県民たちから驚嘆された歴史をもつ。日本に観光にいったら、ぜひ食べに行ってみよう。
うどんで健康に
うどんは、消化吸収がよく、内臓に負担がかからないから、胃腸が弱っているときや病中病後には、日本のドクターはうどんを勧める、というほどの健康食。
また、うどんの糖質は、極上のエネルギー源。腹持ちがいい上、一気にエネルギーチャージできるから、集中力を要するときや、持久力の必要な運動前には、特にお勧め。一流のアスリートには、試合前にはうどん、と決めている人も多い。
最近の日本では、ラーメンスープにうどんをいれたり、逆にうどんのスープにラーメンの麺をいれた和風ラーメン、といったコラボメニューが人気をよんでいる。スープをかけてよし、煮込んでよし、焼いてよし、と様々にアレンジできるのも、うどんのいいところ。カルボナーラうどんや、オイスターソースでうどんを炒めたやきそばなど、うどんと様々な国の料理が融合して、新しいおいしさ、新しい文化が生まれつつある。
日本へいったら見逃せない!
変り種のご当地うどん
盛岡じゃじゃ麺(岩手)
平打ち麺に肉みそとキュウリ。ラー油やにんにくをいれてかきまぜて食べる。
ひもかわうどん(群馬)
中には10cm近い幅広の麺をだす店も。
冷汁うどん(埼玉)
ゴマと味噌をベースに、大葉、キュウリなどの薬味を合わせた冷たい出汁で。
吉田のうどん(山梨)
コシの強さと太さにびっくり! よく噛んで食べよう。
味噌煮込みうどん(愛知)
甘味の強い八丁味噌でじっくり煮込む。
讃岐うどん(香川)
うどんのトップブランド。いりこだしの、優しいおいしさ。